糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編

 

 

糖尿病を発症し、病院で食事療法の指導を受けたことがある方であれば必ず目にしたことがあるかと思う食品交換表。

 

まずは、一般的に紹介される一覧の表をご覧ください。

 

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編!

 

 

今回は、上記の表について特に知っておきたい食品群の注意点についていくつか詳しくご紹介していきたいと思います。

 

注意点が少ない食品群については<糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編>の記事にてまとめてご紹介しているので、こちらも合わせてご参考になさってください。

 

 

〇表1「糖質を含む食品群」の詳細とは?お米の手軽な管理方法をご紹介

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編

 

表1に分類される食材は、平均して1単位あたり「炭水化物18g・たんぱく質2g・脂質0g」の栄養素を含むといわれています。

 

白米や玄米といったお米類や、パン全般、麺類をはじめ、意外と見落としがちなピザやお餅類もこの表1の食品群です。

 

私も、カロリーコントロールを始めてから初めて一食当たりのお米が何gになるのかを計ってみました。

 

いつもは、何の気なしにお茶碗に盛っていたお米ですが、計りに乗せて量を確認してみると、意外といつもしっかりとした量を食べていたということに気付かされます。

 

私は、現在は雑穀米を主食にしているので、一度に2合分を炊いて冷凍保存する際に量を計りながら小分けにして冷凍するようにしています。

 

こうしておくと、毎回食べる前に計りを取り出して計測する手間も省けるので管理が簡単になると思います。

 

筆者は手軽に100円均一で購入した計りを使用しているのですが、わざわざ買うのはめんどくさいという方は、一度1合分を炊飯してそれを分割してみるという方法で量を把握することをおすすめします。

 

白米を1合分炊飯すると炊き上がりは約400gとなりますので、それを4等分にしてみると“約100gの白米の分量”がどのくらいなのか理解することができます。

 

それが、しゃもじでどれくらいよそうとその量になるのか感覚を掴んでおけば、その後も毎回計測しなくても管理することができるようになりますね。

 

 

 

 

〇表3「たんぱく質を含む食品群」で特に注意すべきこととは?

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編

 

表3に分類される食材は、肉、魚、卵・チーズ、大豆・大豆製品です。

 

これらの食品群で特に注意したいものについて、少しお話していきたいと思います。

 

表3の食品群のうち、卵(鶏卵)は1玉=1単位なので比較的管理しやすい食材の一つといえるでしょう。

 

ですがこの卵、目玉焼きやスクランブルエッグ、ゆで卵などであれば調理も管理もしやすいのですが、実際には卵を使うメニューというのはそれだけでなく、一度の調理で数個を使うことも少なくないですよね。

 

そんな時には、特に厳密な食事制限が必要ではない患者さんについては「2玉以上使うメニューを食べた場合には次の日は食べないように」といったコントロールの方法が指導されることがあります。

 

これを意識しておくと、1度に複数個使用するレシピを考えた時でも管理がしやすくなりそうですね。

 

また大豆についてもいくつか注意が必要です。

 

大豆や大豆製品については、大豆油が取れる割合が大きい程油分を含んでいるのですが、この油分はコレステロールの上昇にはつながらないものです。

 

しかし、大豆の多量摂取は血糖値や中性脂肪の上昇の原因となることが分かっているので、常に適量を摂取するということに注意が必要です。

 

さらにこの食品交換表において、大豆は意外な落とし穴でもあります。

 

それは、日本人の食卓には大豆製品が並ぶことが多く普段から「食生活に気を使っている」という方でも、肉や魚などをメインのおかずとしてしっかり食べているのに、それにプラスして冷奴や納豆、厚揚げの煮物というように大豆製品もしっかり食べている場合が多いということです。

 

このため交換表に従って献立を管理しようとすると、肉や魚のメニューが1単位分あるのであれば豆腐などの大豆製品は0.5単位以下にコントロールする必要があるということを常に意識しておくことが大切になります。

 

続いてチーズについてです。

 

一口に「チーズ」といっても、実に様々な種類の商品が販売されていますよね。

 

特に、数種類のナチュラルチーズを混合してから様々な形に成形し直している「プロセスチーズ」は、6Pチーズやスライスチーズといった商品が該当し私たちが普段最も接することの多いチーズだと思います。

 

ですが、これらのチーズは栄養価が高いという良い面がある一方で、その分エネルギーも高くなっているという特徴があります。

 

表3の食品群としては、6Pチーズ0.8個分が1単位、スライスチーズだと1枚が1単位相当です。

 

このため、6Pチーズを“毎日の習慣”にしてしまうと過剰摂取に繋がってしまうので注意が必要です。

 

その点、カッテージチーズは脂肪分が少なく低カロリーとなっていますので、チーズが好きでおやつにしたい、毎日食べたいという方はこちらを選ぶなど工夫することでストレスも少なく管理できるのではないかと思います。

 

一方、同じチーズでも「クリームチーズ」についてはどちらかというと“生クリーム”に近い油脂を含んでいるため、食品交換表における分類も表5の分類となってしまう点に注意が必要です。

 

また「チーズ製品」でもナッツやフルーツが練りこんである商品については、交換表の分類が表2にも表5にも当てはまる複合食品となるので、管理の際には気を付けて計算するようにしましょう。

 

 

 

 

〇表4「牛乳・乳製品」は糖尿病治療で一番重要な食品群?!

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編

 

表4に分類されている食材は、1単位あたり平均「炭水化物6g・たんぱく質4g・脂質5g」を含むといわれています。

 

表4は牛乳および乳製品の食品群ですが、ココの特徴と言えるキーワードはやはりもちろん「カルシウム」です。

 

骨を丈夫にすることで知られるカルシウムですが、実は糖尿病においてもとっても重要な役割の一端を担っているのがこのカルシウムなのです。

 

糖尿病という病気において一番のキーワードとなるインスリンの働きには、このカルシウムが必要不可欠であり不足してしまうとインスリンの分泌機能が上手く働かなくなってしまいます。

 

そのため、糖尿病を食事管理によって治療しようと考えたとき、カルシウムが適切かつ確実に摂取される方法を確立することがとても大切になるのです。

 

カルシウムの摂取方法というと、小魚や魚の骨というイメージを持っているという方も多いのではないでしょうか。

 

もちろんそのイメージは間違いではないのですが、そういった魚類からカルシウムを取ろうとすると何より量がかさんでしまいますし、内臓も一緒に丸ごと食べた場合にはその分コレステロールの追加摂取にもなってしまいます。

 

また小魚などのカルシウムと比べて乳製品に含まれるカルシウムは、体内への吸収がより良いということが分かっています。

 

そのため表4となる牛乳などからカルシウムの摂取を計画した方が、効率的でバランスも良いと推奨されています。

 

 

 

 

以上が食品交換表の注意点・前偏です。

 

続きは<糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編>となりますので、こちらも是非参考になさってください。

 

 


ホーム RSS購読 サイトマップ