糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

 

 

糖尿病の食事療法において、一般的にその指導の際に使われる食品交換表について、その詳細や知っておきたい注意点などについてご紹介しています。

 

この記事は、食品交換表の注意点についての後編です。

 

前編については<糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・前編>の記事をご参照ください。

 

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?・前編!

 

 

〇表6「ビタミン・ミネラルを含む食品群」で注意すべきポイントとは?

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

 

表6は野菜やきのこ、海藻やこんにゃくなどの食材が分類されています。

 

野菜については、様々な食材を合わせて300g=1単位と設定されています。

 

野菜は大きく分けて緑黄色野菜と淡色野菜に分類され、その中でもとくに食物繊維が豊富な食材、少な目な食材があります。

 

この際、食事制限や食事管理において大きな問題点となる“満腹感の不足”を解決してくれる要素であるのが食物繊維です。

 

しかも、食物繊維は満腹感を与えてくれるだけでなく血糖値の上昇を緩やかにしたり、脂質の吸収も抑えてくれるので、積極的に取り入れていきたい要素です。

 

よく聞かれるのが、「野菜は1日に300g摂取が目標、朝・昼はなかなか難しいけど夜にしっかり食べているから目標達成!」という食習慣です。

 

これでは野菜の摂取に期待したい“血糖値の緩やかな上昇”、“食べ過ぎの防止”という目的が朝、昼において達成されていないので、残念ながら真の目的達成には至れていません。

 

食事はいつでも、“常にバランスよく”が目標達成の条件と言えるのです。

 

また、きのこ類や海藻、こんにゃく、こんにゃく製品については食品交換表において量を計算しなくてもいくらでも食べていいとされています。

 

これはもともと、日本人がこれらの食材をびっくりするほど大量に食べる習慣が無いということと、それぞれの食材のカロリーがどれもかなりの低カロリーであるためです。

 

海藻やこんにゃくはそのほとんどが食物繊維で構成されている食材となっていますので、糖質や脂質の吸収抑制にも大きく貢献する食材です。

 

いろんな食事に積極的に取り入れていくようにしたいですね。

 

 

 

 

〇表2「果物」だけが持っている体に嬉しい特徴とは?

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

 

ここまでご紹介した食品群以外の項目について、簡単にその内容と注意点についてもご紹介したいと思います。

 

まず、表2に分類される果物については究極“食べても食べなくても良い”食品群とも言えます。

 

その理由は、果物を食べる際に期待される要素であるビタミンやミネラル、食物繊維の摂取が、実際には果物を食べなくても野菜の調整で補えることもあるし、炭水化物(糖質)は表1の食材で補えるということがあるからです。

 

しかし、果物の大きな特徴として「果物に含まれる果糖やショ糖は他の糖質とは体内での代謝方法が異なるためすぐにエネルギーとして使われやすく、貯蓄エネルギーになりにくい」ということがあります。

 

この特徴は、使い方によっては非常に効率のいい糖質の補充の仕方になり得ます。

 

また同じ糖質であっても、果糖は食べた後の血糖値の上り方がゆっくりであり、加えて体内への吸収スピードも緩やかであることが分かっています。

 

このため果糖は“脂肪になりにくい糖質”であるということがと言え、それを持っているのは“果物だけ!”というわけなのです。

 

果物は季節によって旬の食材があり、その季節でしか楽しめないものも多いですよね。

 

そのため、果物自体は無理に食べる必要はないのですが、四季折々の旬の果物のファンだという方も少なくないのではないでしょうか。

 

そんな時は、食後のデザートや甘いものが食べたいときの代わりや、朝ごはんを食べる余裕がない時にサッと果物だけでも…と上手に取り入れて食事管理してみるといいのではないかと思います。

 

 

 

 

〇表5「油脂類」で気を付けたいポイントとは?

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

 

表5となる油脂類は、これまでもご紹介してきたように「脂質1gあたりのカロリーが9kcal」と他の糖質やたんぱく質の2倍以上のカロリーがあるので、その取り方に注意が必要な栄養素です。

 

しかし大豆油やごま油などの植物油には、リノール酸やα‐リノレン酸といった体内では生成できない「必須脂肪酸」が含まれているものもあり、これらは健康維持のために欠かすことのできない重要な栄養素となっています。

 

さらに魚に含まれる油にも、EPAやDHAといった悪玉コレステロールを低下させる栄養素を持ったものがあるので、ただ“カロリーが高いから控えよう”というのではなく、動脈硬化の予防などのためにも適切な量を積極的に取り入れていきたい食品群であるともいえます。

 

また、動物性の脂は「動物性コレステロール」を持っていることが特徴となり、これらもホルモンの材料やビタミンDの合成、生体膜の構成成分であるなど体にとって重要な役割を担っている栄養素となっていますので、取り過ぎに注意しながらも適度に取り入れられるように意識することが重要です。

 

動物性コレステロールは、野菜が持つ成分によってその吸収を阻害することができるということも分かっているので、動物肉を食べる際にはたっぷりの野菜も一緒に食べる事を意識するなど効率的な食べ方の知識も身に着けるようにしていくことが大切ですね。

 

また、揚げ物は衣が厚かったり食材が油を吸収しやすい物を使うと一般的に表示されるカロリー以上の油分を取ることになるので注意が必要です。

 

揚げなければカロリーも低く腹持ちも良いきのこ類や、なすなども油を吸いやすい食材と言われていますので、これらを食べる際には揚げるのではなく他の調理法がおすすめです。

 

揚げ物を食べる際には、衣を薄めにしたり揚げ焼きやオーブントースターを使用するといった工夫によって必要以上の油分を取らないようにするといった工夫が必要です。

 

 

 

 

〇調味料を使う上での注意点にはどんなことがある?

 

糖尿病の食事管理に使われる食品交換表ってどんなもの?!・後編

 

食品交換表においては、その他として分類されている調味料です。

 

ヒトが“おいしい”と感じる食べ物は、やはり甘みや塩気がしっかり、はっきりしているものである場合が多いです。

 

このため、発病前は濃い味が大好きだったという方も多いのではないかと思います。

 

さまざまな「調味料」の平均的な1単位あたりの栄養素は「炭水化物12g・たんぱく質3g・脂質2g」と言われています。

 

一口に調味料といっても、しょうゆや塩、砂糖、みりん、料理酒といった基本の和食調味料に加えて、味噌やケチャップ、化学調味料や中華調味料など、普段生活していると実に多くの調味料が溢れているので、こればかりは徹底的な単位管理も難しい側面があることも事実でしょう。

 

味付けについては、“基本的には薄めの味付け”、“できるだけカロリーが低い調味料を使う”ということを意識しながら、塩分濃度計などを取り入れて“塩分や脂質の取り過ぎには特に注意する”といった目標を持って取り組むとより管理しやすくなるのではないかと思います。

 

 

 

 

以上が、糖尿病の食事管理に使用される食品交換表と、その注意点についてのご紹介です。

 

食事管理や食品交換表は、始めは面倒に感じる部分も大きいですし、すべてを覚えて使いこなせるようになるまでは少し時間がかかってしまうかもしれません。

 

しかし、これらをしっかりと理解して把握しておくと、今後の食事管理とてもスムーズにおこなっていくことができます。

 

今回ご紹介した食品交換表の特徴や注意点に気を付けながら、上手にこの食品管理表を使って日頃の食事管理に取り組んでみて下さいね。

 

 

 

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